■お彼岸とは、「春分の日」または「秋分の日」を中日とした前後3日間ずつを含む7日間の事です。
さて、このお彼岸ですがどうにも分かりにくくありませんか? 様々なサイトやHPなどで紹介されていますが、 ここではもっとも分かりやすく話しをくだいてご説明させていただきたいと思います!
①まずはチョット真面目な解説から。
(諸説ある中で1番多く云われている解説です)
彼岸(ひがん)とは、本来【煩悩を脱した悟りの境地】という意味だったのですが、それがいつしか極楽浄土を意味するようになったんだそうです。 そして、彼岸=あの世(極楽浄土)と解釈するようになりました。
ちなみに、この世は此岸(しがん)といいます。
②極楽浄土は【西方浄土】ともいい、真西の方角にあるといわれていました。
春分の日と秋分の日には、太陽が真東から昇り真西に沈みます。・・・と、いう事は??? そうです、真西=浄土に夕日が1番近くなるということになるんです。
普段はどこにあるんだか分からない極楽浄土は、お彼岸中夕日の沈む方向にあります。 そして、そこにはご先祖様達がいらっしゃるというワケです。 せっかく分かるんですから・・・、浄土へ想いを馳せ、ご先祖様達への感謝の気持ちを表しましょう。 仏壇もキレイにして、お墓にも出向いて手を合わせましょう。
③ご先祖様を想う期間くらいは、やっぱりチャンとしたいものですよね。
仏教には【六波羅蜜の教え】というのもがあります。
これがチャンとするための教えです。 布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧・・・ これまた難しい・・・!
簡単に言いますと、【勉強と努力と反省は惜しまずに、穏やかな優しい人でありつづけましょう】みたいな感じです。 と、こう言われても困っちゃうという方・・・
そんな皆さんも安心してください! 各寺院では【彼岸会】という行事があります。
ご本尊へのお参り・ご先祖さまのための供養・そしてご住職さまによる六波羅蜜の教えのお話しなどもあります。 供養も出来て勉強も出来ちゃうなんてありがたい事ですね。
あまり砕け過ぎても叱られてしまいますので、真面目な話しをしますと・・・
彼岸は、到彼岸を略したもので、彼岸へ到達するという意味です。
彼岸とは悟りの境地であり、阿弥陀如来のおぼしめす西方浄土を意味します。「六波羅蜜の教えを守り西方浄土に思いをはせ、手を合わせましょう」 みたいな感じなんですけど・・・、あ~やっぱりこれじゃ何が何だかサッパリ分からんです!
な~の~で~! 手っ取り早く言いいますと・・・
■お彼岸ってご先祖様を思うのに調度E時期らしい!
■お盆にはご先祖様にわざわざ来てもらうんだから、じゃあ お彼岸にはこっちから出向きましょう!
■こっちから出向く期間くらいは、行いを正してちゃんとしましょう!
みたいな感じです。 決して 春には【ぼたもち】、秋には【おはぎ】を食べて皆で楽しく過ごそう~・・・ という日ではありませんので、お間違いのないように!
(ぼたもちとおはぎ、基本的には同じ物だそうです)
このようなお話には諸説ありますので、これが絶対に正解!というわけではありません。 お寺さんによってチャンとした考えと解釈を持っていらっしゃいますので、お寺へ行かれる方や彼岸会へ行こうと思っている方は是非お聴きになってみてください。
寺院や宗派にもよりますが、お墓へ故人様のお名前を書いた卒塔婆を立てて供養するという方法もあります
※一般的に【お彼岸】と一言で言う場合には、秋の彼岸を指すケースが多いです。
そして【彼岸花】という花は球根の植物なので年に1度しか咲くことができません。 萬珠沙華とも呼ばれる彼岸花は、春の彼岸の頃には咲かずに秋の彼岸(お彼岸)の頃にだけ咲いています。 毒性があるそうなので、自宅での観賞・栽培や犬の散歩中などに見かけた時には注意してください。