「家族葬」という言葉は新しい言葉です。お葬式を皆様にご案内するのではなく、御家族や親族、特に親密な関係にあった方で、形にとらわれるのではなく、ゆっくりお別して送り出してあげようという葬儀です。密葬と違いご家族が愛情を込めてという、親密さを強調した葬儀です。
もちろん可能です。弊社では喪家のご希望に応じて様々な提案をさせて頂いております。何なりとご相談ください。又、弊社の斎場は家族葬から一般葬まで皆様のご要望に合わせて葬儀を執り行えます。
家族葬をした場合は、費用や手間をかけずに故人を粗末に扱ったかのように誤解をされる場合があります。弊社では、そんな誤解を防ぐために家族葬のすばらしさを多くの方に広めていますが、なるべく故人が生前から家族葬の意思を家族に伝えておくか、『愛泉の会』へ会員登録されているといざという時にあわてずに済みます。
確かにどちらも主に親族や親しい者だけで行う葬儀ですが、別のものです。「密葬」は「本葬」とセットで行う葬儀です。故人が有名人であったり、社葬を行うなど、多くの会葬者がいる場合には、まず、親族や親しい者だけで葬儀を行うことがありますが、これを「密葬」と呼びます。そして後日、一般の参列者を招いた「本葬」を行います。「密葬」後に火葬にふして、「本葬」では遺骨を持って行います。 一方、「家族葬」は、単独で行う葬儀で、やはり家族や親しい友人など少人数で行います。「家族葬」を行う場合、会葬者だけでなく、他の方々へも、失礼のないようにお知らせをする必要があります。
家族葬だからと言って、必ずしも家族だけだということだはありません。家族だけでもけっこうですが、親しい親族、そして故人とごく親しかった人でおこなうのもいいでしょう。何よりも形式だけの葬儀ではなく、故人と家族を思う人達に集まって頂けるのが、最高の家族葬だと思います。
家族葬は、無宗教の葬式ではありません。あくまでも家族と親しい友人などで故人とのお別れをする葬儀です。無宗教でもできますが、宗派の関係があれば宗派に合わせた家族葬を行います。
家族葬で、一番悩む点は、どこまで声をかけるかということです。家族のみなのか、親族さんも参列していただくのか故人の親しかった友人・知人もかなど線引きが難しいです。 葬儀終了後、声をかけなかった方から、「葬儀に参列してお別れしたかったのに・・・・」と人間関係が悪くならないよう事前に家族葬で行いたい希望を伝えておくとトラブルになりません。 家族葬で行うことを理解していただけるよう、時間に余裕があれば周りの方に伝えておくと、もしものとき、段取りしやすいです。事前に家族葬で葬儀を行うことを伝えられなかった方々においては 葬儀終了後、挨拶に行き、声をかけなかったことのお詫びと理解を求めるように配慮したいものです。
無宗教の葬儀は、まだまだ多くはありませんが、少しずつ増えています。お寺様の読経がない分、時間をもてあますこともありますから、事前にしっかり、式次第を検討しなければなりません。一般的には、 焼香のかわりに、献花、故人のお好きだった曲、思い出の曲を生演奏したりでお送りします。いずれも決まったスタイルというのはありませんから、自由にその人らしさを演出できます。 ワインが好きな人だったら、ワインを飲みながらのお別れ会等、弊社のスタッフがその人らしい 葬送をお手伝いさせて頂きます。
いろいろな形式の葬儀に対応させて頂いております。 ジャズがお好きでしたのなら、ジャズ仲間によるセッションも素敵ですね。 シンセサイザーによる生演奏で、好きだった曲を流す事もできます。好きな曲に包まれながら故人を送ることも 、家族葬ならでは事ではないかと思います。
当社では、ご安置場所の選択も皆様と一緒に考えさせていただきます。最近の家族葬の傾向として自宅で葬儀を行う方が少ないのも特徴になっております。当社の斎場への安置や提携安置場所等がありますので、ご安心ください。しかし、いざといった時にあわてない為にも葬儀の事前相談をしておく事によってスムーズに進める事ができると思います。
病院指定の葬儀社に依頼しなくても問題ありません。深い悲しみの中、色々な事を考えるのは本当に大変な事です。その中でいつの間にか病院が指定した葬儀社で気が付いたら話がどんどん進んでいたと言う話は多いようです。 その際には、必ず病院の方にすでに愛泉葬祭に依頼してているとはっきり告げましょう。弊社では、年中無休・24時間対応させて頂いております。弊社の寝台車にてご指定の場所に 迅速にお迎えにあがります。
弊社の専用斎場は、他斎場のように2つのご家族同時に同じ場所で葬儀を執り行うようなことがない、 専用斎場となっております。喪家様の完全貸し切りにて、しめやかにゆっくりと葬儀を執り行えます。
当社斎場では、ご遺族がお休みいただける付き添い室が完備されています。 ご家族の方あるいは遠方よりお見えになったご親戚の方が通夜式後にゆっくりお休みいただけます。
当社専用斎場は、残念ながら現在はふれあい市民斎場だけになっております。皆様のご要望などをもとに、東京都・神奈川・千葉・埼玉県にある約500ヶ所の提携 葬儀会館から、ご提案させて頂いております。
葬儀終了後に請求書を発行いたします。請求書発行後、一週間以内にお振込みか御集金にお伺いさせていただいております。個別のご事情には柔軟に対応しておりますので、ご相談ください。
はい、提携ローン会社がございます。ただ、葬儀費用は一括で支払いが可能な金額に抑えるべきです。 なぜかというと、普段の生活でもお金はかかるもので、そこにプラスして葬儀費用もとなると、亡くなった人の供養よりもお支払いのことが気になるなんて事もあり得ます。 出来れば、一括で払えて負担の少ない葬儀ができるようにアドバイスさせて頂いております。
はいできます。ご相談者のご希望される連絡方法でご対応をしています。電子メールのお問合せフォームには希望返信時間を入力できますので日時を指定下さい。 お電話での対応も同様に返信日時のご希望がありましたらお知らせください。
はい解約は可能です。ご解約については、当社もお手伝いさせていただきます。ただ、お葬式以外のご利用もできると思いますので、すぐに解約をしなくても良いとおもいます。
特に都会では、菩提寺がない方もかなりおられます。自分の家が、 何宗かもわかっておられない方も結構おられます。現代社会においては、宗教離れの部分もありますからお寺様との付き合いがないのは、決して珍しいことではありません。 弊社では各宗派のお寺様をご紹介できますので、ご安心ください。
葬送の形式は個人の自由であり、決まりきったものではありません。最近では音楽葬といって、故人が好きだった曲等を流して家族だけで故人を偲ぶようなお葬儀も増えています。 他にも、神道式・キリスト式・無宗教式などいろいろな形式があります。
最近の住宅事情ではよくあることです。本来は、一度、病院からご自宅に戻してあげることができるといいと思いますが、そうもいかないケースも多々あります。 市の斎場で、ご遺体安置をして頂ける市もあります。また一時預かりができない市の斎場もありますし、夜間などは安置出来ないケースもございます。弊社では弊社斎場での安置の他、提携寺院や 提携霊柩車会社などで御安置可能ですので、お気軽にご相談ください。
はい、全て対応しています。ホテルでのお別れ会、法要など様々なプランをご用意しております。
最近、葬儀業界の事が話題になってますね。 この問題は、実際のところかなり難しいです。そして、病院によって契約内容に違いがあるようです。例えば、私立の大病院などの場合は寄付金や霊安室使用料などの名目で葬儀社からお金が流れているなどの話も耳にします。 また、霊安室の建築費を葬儀社が持ったり、病院の救急車を贈呈したりなど・・・老人ホームなどでも同様のケースがあるようです。年に何回かの老人ホームのイベントなどは葬儀社が協賛しているケースが多いみたいです。
いいえ、そうとはいえません。火葬場の空き状況や宗教家・親族の都合を確認した上で日程を決定します。お亡くなりになられた時間にもよりますが、まずは火葬場の空き状況の確認が必ず必要になります。 ですから遠方の親族等への連絡は葬儀社と時間を決定した後にご連絡された方がよいかと思います。
派手な服装でなければかまいません。かけつけの服装で通夜に参列する…その気持ちを大切にしたいものです。
連絡を受けて急ぎでとりあえず駆けつける場合には、特別派手な服装でなければ平服で構いません。また、香典も必要ありません。お悔やみを述べるだけでよいでしょう。 故人との対面に関しては、遺族から申し出を受けた場合のみ答えます。まず、香をたいて礼拝し、故人のそばに近寄って一礼します。白布をとって(とってもらって)拝顔後、合掌し、 後ろにさがり遺族の方に一礼します。一般に、遺体に触れることは慎みます。
当社では3種類の祭壇をご用意しております。 お葬式で良く見かける白木製で3段、 5段になっている白木祭壇フラワーデザイナーが作る花祭壇ではお好みの花の色や種類も選ぶことが 出来るので、さりげなく故人らしさを表現できます。また、当社専属の舞台アーチストによる オリジナル祭壇の3種類がございます。
ご用意するのが一般的ですが、お寺様の都合により会食されない時は、御膳料として5千円ほど 用意するのが一般的です。また、お荷物にならなければ折り詰めのお弁当もご用意されるケースもあります。
臨終の直後に連絡する相手は、ごく身近な関係者に限り、その他の人たちにはお葬式の日取りが 決まってから連絡します。また、葬儀社、僧侶などにもただちに連絡します。
自家用車で移送しても法律的な問題はありませんが、その際死亡診断書を携行するようにしましょう。 一般的には葬儀社に連絡して移送する方法が安全です。 当社でも24時間体制でご遺体の移送を受け付けています。
喪主は遺族の代表として、故人にかわって弔問を受けることになります。 普段は故人の配偶者か、既に成人し社会人として活躍している子供がつとめます。 故人が子供の場合は、父母のいずれかが喪主になります。
弔事用の袋に包み、「御経料」「御布施」などと表書きをして、お渡しします。お経料と戒名料は別々の場合もありますし、一緒に含めてお渡しする場合もあります。金額については、お寺との付き合いの 程度や、寺院の格などによっても異なります。 率直に僧侶にお尋ねしても失礼にはあたりませんので、尋ねてみましょう。「志で結構です。」と言われた場合には、習わしを知っている方に教えていただくか、 葬儀社でも大体の目安はお答えできると思います。
「御霊前」は、亡くなられた御霊の前にという意味、「御仏前」は、仏様になられたその仏の前にという意味で、どちらも位置を指す言葉です。一般的に「御霊前」はすべての宗教に通用するとされています。 ただし、香典包みで蓮の花の模様がある場合は仏式のみ使います。 「御仏前」は、回忌の法要に供える金包みに使用します。
1回の香に心を込めるという意味で1回という場合や、焼香、従香で2回とする場合、「仏・法・僧」の3宝にささげるという意味で3回とするなど、宗派によって違いがあります。 いずれにしてもあまり回数にこだわることなく、ささげる心を大切に考えて焼香しましょう。
「浄土真宗系」では「故人は穢れた存在ではない」という解釈から「お清め」は一切しません。「お清め」は故人を貶める行為としてとらえております。そもそも「お清めの塩」は神道の方からきており、 神道では「死」を忌むものとして考えているため「清め」が必要となります。日本は昔より神仏混合の宗教観を持っているため相反する行為もすでに宗教の教義とは別に「慣習化」している部分があるようです。 そのため「浄土真宗系」でも以前は「お清め」に対して黙認されてきた地域もあるのですが、近年は本来の宗旨を見つめ直し、「清め塩撤廃」が促されております。
北枕と言い、 故人の頭と北に向けてご安置します。 お釈迦様が北枕で息をひきとったことから、こういわれています。仏教の教えですので、その他のご宗派のかたは特に気にされなくてもよいと思います。 また、北向きにできないときには、 西向きにします。 それでも無理なときは、上座となる向かって右に頭をもっていきます。
最近では法事の日を平日にすると、招待客が集まりづらいという話をよく聞きます。では命日が平日の場合、どのようにすればよいのでしょう。一般に命日より前の土曜日か日曜日、またはそれ以外の休日に行われる事が多いようです。法事を命日からずらすといっても、命日を過ぎて法事をする事は、ありませんので注意が必要です。これは、故人は生きている人たちのように、 催促ができないので遅らせる事のないように、といった心遣いから生まれた習慣だと言われています。ですから命日より前の、招待客が集まりやすい日であれば1ヶ月程度の範囲の中で 法事の日を設定すればよいでしょう。
お葬式は黒と白の世界というイメージが強くなったのは戦後のことです。いま、お葬式の花もだいぶ変わってきました。亡くなった方が好きだったお花や、その方に合ったお花を 飾ろうということで、色も種類も多彩になってきています。故人を偲び捧げるお花ですから亡くなった方に ふさわしいお花であればよいと思います。
一般的には・血縁の近い順番、・故人と関係の深い順番、・ご遺族との関係の深い順番となってます。
社葬とは葬儀・告別式を会社が執り行うものであり、故人の御霊を慰める儀式であり、かつ、一つの経営活動、すなわち「広報活動」なのです。広義の「広報活動」とは、その企業が社会に存在する意義を認めさせる、あらゆる活動であり、社葬は当然この広報活動に含まれます。したがって社葬の目的とは企業を取り巻く四つの社会=1社員とその家族、2販売先や仕入先等の顧客、3株主、4一般社会に対してそれぞれ存在しており、その狙いも当然異なっています。企業にとって広報活動である社葬は、十分に練り上げられた企画と用意周到の準備により、絶対に成功させなければなりません。
もちろん可能です。弊社では喪家のご希望に応じて様々な提案をさせて頂いております。何なりとご相談ください。又、弊社の斎場は家族葬から一般葬まで皆様のご要望に合わせて葬儀を執り行えます。
会社に対して長年功労のあった人の葬儀を会社が主催して一切を執り行うもので、規模も大きく、準備・進行には細心の注意が必要です。
「社葬のための前準備」
不慮の事故以外は危篤状態から、内密にしかもすみやかに準備する事が必要です。多くの場合、社葬を行うか否かは、会社の最高責任者が決定しますが、社葬を怠りなく進める為には「規定」化しておくとよいでしょう。このことが、社葬の前準備を十分行える前提条件ともなります。
訃報が届いたら至急役員会を開催し、社葬の計画、運営方法を決定します。訃報の発信は、病院・自宅などが考えられますが、今日的には病院が多いようです。したがって、家族・親戚とは違った形での病院とのコミュニケーションが必要となります。すなわち、逝去直後の遺体の取り扱いと、自宅もしくは寺院への遺体搬送問題です。また、病院では入院中の費用精算を事務的に要求される場合もありますので、社葬を予定している場合は、会社側があまり出過ぎると遺族の方や地元町内の方々に気まずさが残る事があります。会社側はお手伝いの範囲を考えたほうが良いでしょう。
社葬を執行するときの関係者、会場などの都合を優先して決定します。僧侶の都合、故人の宗派を尊重し、自宅での密葬を依頼した僧侶に社葬の導師を依頼するのがふつうで、まずはこの僧侶の都合が優先されます。次に会場の都合を確認して日程を絞り込みます。日程としては、「友引」だけをさければよいでしょう。以上を条件に、四十九日までを目安として社葬執行日を決定します。なお、参列者への配慮として平日の午後1時〜2時の告別式が多いようです。
基本的には「会社に多大な貢献した人」ということですが、具体的には、会社のオーナー、現職の役員が対象となります。現職社員死亡についてもその貢献度により社葬対象者にする場合があります。
「社葬は会社役員で決定」
社長・会長がなくなったとき、または殉職者がでたときは、社葬の決定は役員会が行います。一般的には次のような場合に社葬が行われます。(1)(2)(3)の場合はほとんど社葬になりますが、(4)(5)(6)(7)の場合は役員会が決定します。亡くなられた方の職歴などによって、社葬になる場合とそうでない場合があります。
(1)社長が亡くなったとき
(2)専務・常務が亡くなったとき
(3)会長が亡くなったとき
(4)取締役・監査役が亡くなったとき
(5)殉職者が出たとき
(6)顧問・相談役が亡くなったとき
(7)特別功労者が亡くなったとき
「社葬の種類」
☆準社葬
準社葬は会社や団体の規模によって、または故人の地位によって、社葬までいきませんが、会社が葬儀費用を負担したり、あるいは社員が労力を提供する形式が準社葬です。
☆合同葬
合同葬は、関連会社、グループが会社などで合同で行うものをいいます。通常、合同葬は関連会社内で、主導権を持つ親会社によって決められます。
会社の関係先とは、単に取引先だけではありません。会社を取り巻く社会全てが関係先です。
【社員(社員と労働組合)】
☆社員への連絡方法をあらかじめ決めておきます。
☆社葬実行委員や社員への参列の指名などの連絡は数が多く、十分な配慮が必要です。
☆労働組合への連絡方法もあらかじめ決めておきます。
【取引先】
☆大きく分ければ、販売先・仕入先・外注・金融・保険となりますが、これらに関与している社内組織の責任者と十分な打ち合わせを行い、会社の最高責任者の承認をとっておくことが必要です。
☆連絡方法(連絡内容、担当者)もあらかじめ決めておきます。
☆取引先ではありませんが、税理士・弁護士など顧問の方々にも忘れず連絡します。
【株主】
☆他の区分で名簿にのせられない主な株主。(主な株主とは、上位20名(社)とします)。
【一般 会社】
☆国・県・市の議員。(議員の方々には様々なルートから情報が入りますが、連絡先として用意しておいたほうがよいでしょう)。
以上の内容は、会社としてみたならば大きく変化する会社とはならないものですから、恒久的なデータベースとして用意しておくと便利です。この名簿から、故人の生前の役職や、立場を勘定して具体的な連絡先を決定します。「社葬予算」を決定する上にも資料となるものです。連絡先を明らかにするという事は、「会社としての価値観」を明確にする事でもあります。
☆社葬実施の確認
☆遺族・親族側の出欠表と人数の確認
☆僧侶をどなたに依頼するか
☆寺院・会場の希望はあるのか
☆費用の分担
「葬儀費用の負担の仕方」
取締役会では、社葬の決定時に葬儀費用の分担区分を明確にしておき、喪家との打ち合わせの事項に必ず入れておきます。
「葬儀費用」
葬儀社への支払い、寺院・教会へのお礼、通夜その他接待の為の飲食費・雑費などが、正しい意味での葬儀費用です。つまり、葬儀そのものが終了するまでの経費であり、初七日や四十九日の法要、埋骨など、葬儀に関連してる事でも、税法上は葬儀費用とは認められないものがあります。
「喪家と会社の分担分」
死亡時の病院への支払いと自宅での密葬に要した経費は、喪家側の負担とし、社葬の関連経費を会社側が負担するのが一般的な方法です。但し、故人の会社に対する功労を報いる為に、全費用を会社側が負担するというケースもありますが、葬儀費用は、遺産の相続分から責務として控除される対象になりますから、双方が納得できるよう話し合いによって決めるとよいでしょう。
「合同社葬の場合」
2社以上の会社が主宰して行う社葬では、当然ながら費用の負担方法を打ち合わせますが、いろいろなやり方が考えられます。故人が数社と関係していた場合、それぞれでの役職、企業の規模も異なるのがふつうです。まずは、どこか1社が主軸となり、各社の意思疎通を図り、費用について話し合いをまとめていくわけです。
(1)各社とも均等に分担する。
(2)営業実績によって負担率に軽重をつける。
(3)特に規模の大きい会社が全費用を負担し、他者が労力を提供する。これらから合意に達した案を採用していきます。
僧侶のお礼は、人数・規模などによっても変わりますので、依頼の際は率直に伺うのがよいでしょう。僧侶は、自宅密葬を行った同一僧侶に、導師として依頼するのがよいでしょう。その際、僧侶の人数なども、規模に応じて相談しておきます。これらは葬儀社に相談するのもよいでしょう。お礼を渡すタイミングは、社葬が終り、僧侶が、控え室に戻られた際に、お礼のことばも添えて、お布施とお車代に分けてお渡しするのが通常です。
葬儀委員長の直属部署として社葬事務本部(総務部としてもよい)を設け、全ての情報をこの部署で管理します。不測の事態に即応でき、細かい判断と処理に当たる雑務問題処理係を各係との連絡役として設けることがポイントです。当日は、受付、待ち受け室に待機します。
葬儀委員長は、葬儀執行にかかわる一切の最終責任者であり、個人葬のばあい喪主にあたられる役割ですから、社葬当日、式次第の中心的存在です。
☆公的立場の議員(加盟組合連合会等の会長、国会議員、市長)等
☆重要取引先の会長・社長
☆自社役員・社長・副社長
等の公的立場の方に依頼するケースが多いようです。候補者が数名でて、会社の立場上外せない場合、葬儀副委員長を設けるケースが多いようです。
社葬という建前で行う儀式ですから、あまり私的なことは避けた方がよいでしょう。しかし故人が好きだった花を祭壇いっぱいに飾るなどの配慮は行うべきでしょう。社葬にふさわしくない要望は、友人の弔辞などでお話いただくなどの方法がよいでしょう。
当日までの社葬連絡係を決めて対応します。
☆営業-販売先
☆購買-仕入先
☆経理-金融関係先
☆総務-親族・故人の私的関係者
と区分けして各部ごとに連絡するとよいでしょう。先方と面識のある管理職の方が適任です。また、来賓で参列していだだくかは連絡先名簿作成時に決定しておきます。来賓の参列者は来賓席数との兼ね合いがありますので、慎重に検討します。
(※当日までの連絡係が、会場での案内係を担当すると、参列される方も安心されるでしょう。)
昔、取引をしていて今は取引がない先-勤続年数の長い年配者に名簿をチェックしてもらいます。故人の私的つながりで会社ではわかりづらい先、密葬弔問客リストなどを基に遺族の方に相談するとよいでしょう。
1 配列順に苦慮が予測され、トラブルの要因になりかねない。
2 会場の都合(狭くてならべられないから)
3 供花の数が予測できないから。
4 供花が数社の花屋さんからとどき供花のデザインが不統一になり、見栄えがしないから。
などの理由で辞退するケースが増えているようです。しかし供花のない会場はなんとなく寂しく、雰囲気が出ない場合が多いので十分考慮して辞退を決めなくてはならないでしょう。
供花配列のポイントは一概にはいえませんが、祭壇に最も近い場所が最上位、入口の門や列の末端が上位の順で目立つ位置ほど上位に配列するのが多いようです。最上位の場所は、遺族、親族一同、役員一同、社員一同を並べるケースが多く、上位席は、議員や重要取引先などでまとめるケースが考えられるでしょう。上下順位を決めかねる際は、会社案内に掲載されている順番を参考にする方法もありますが、供花の配列順位は、相手先と自社との関係を意思表示したと見られますので、十分な考慮と検討を要するでしょう。尚、当日は葬儀社から念のため、順不同等の案内板を掲示しておくとよいでしょう。
供花はブロックわけして各部で整理をおこなうと部署間のトラブルもなくスムーズに整理順位が行えるでしょう。
☆取引先営業部
☆仕入先・・・・・購買部
☆金融関係・・・・・経理部
☆親族・社員・友人・議員等・・・・・総務部・人事部
☆新聞社・放送局等・・・・・広報部
と相手先と関連する部署ごとに付き合いの度合い、今後の思惑等考慮して順位を出し、葬儀実行委員長のチェックを受けるとよいでしょう。
税法で「社会理念上、通常要すると認められる金額については、損金に参入して差し支えありませんと」記載されております。
「認められる費用」
お経料、おとき料、祭壇料、会場設営費、会葬お礼状、会葬お礼品(清めの塩・ハンカチ程度の範囲)、接待費(酒・お茶・お菓子等・会場費一般)(会場賃貸料・駐車場使用料・音響費等)、新聞死亡広告掲載料、車両代(タクシー・マイクロバス・霊柩車等)など。
「認められない費用」
戒名料、仏壇、香典返し、法要費用、墓石および墓地購入費、墓地の借入金、故人の医療費、など社会通念上遺族が負担すべきであるとされる費用は認められないと考えるべきでしょう。
。
☆取引先代表
会社との関わりの深い重要な取引会社の社長などに故人の会社への功績を中心にお話をお願いします。
☆友人代表
故人の私的な一面や人柄を偲ぶお話をして頂きます。
☆社員代表
組合の執行委員や永年勤務の社員・役員を選出します。また、若手の社員を選出して会社の将来の希望に満ちた話をして頂くケースも多いようです。
以上の3代表に弔辞依頼をし、人数も3〜5名位がまとまりがありよいようです。弔辞を依頼する方には故人の経歴書や会社案内をお渡ししておきます。取引先で一社のみ依頼する方法もあります。また、弔辞予定者が多い場合はご奉呈のみにするとよいでしょう 。
当日の司会者は葬儀社側に任せたほうが無難です。進行において専門用語が多く使われたり、またその司会のタイミングなどが重要となってきますので任せたほうがよいでしょう。
受付は取引先関係、親族、友人関係などに分けて設置します。後の整理に都合がよいばかりでなく、会葬者を待たせない為でもあります。席を外すわけには行かない部署ですから、一ヶ所2〜3名、合計10名程度でチームを組むことが必要です。受付は、社葬開始の遅くとも30分前には準備を整えておかなければなりません。受けた香典は、フルネームで書かれているかどうか、記載された金額と中身を確認して、順次記帳して整理します。香典は辞退するケースが多いので、その旨を死亡通知状や死亡広告に必ず明記します。それでも香典を持参された場合には、受付の担当者は辞退の旨を丁寧に伝え、絶対に受け取ってはいけません。このことは担当者間で事前に申し合わせ、徹底させる必要があります。
葬儀本部と諸係との連絡に当たる係です。 式場内での連絡は、当然ながら口頭に頼る事になりますので、少なくとも3〜4名は必要です。この係は、機敏に行動できる若手社員から選びます。連絡係りに配置された人は、必ずメモ用紙を携帯させてください。本部からの指示は、口頭での伝達と共にメモを渡すように申し合わせておくと間違いありません。連絡係は、葬儀の終了時刻が近づくと、ほとんど仕事がなくなりますから、随時各係に合流し、応援する体制を整えておくとよいでしょう。
社葬の前日、当日供花が一斉に持ち込まれます。配置後の並び替えは大変なので、供花が持ち込まれ次第、まず順位を無視して配置していきます。並び終えたら全ての名札プレートをはずし、順位の指示書に従ってプレートを差し込む方法がよいでしょう。この方法は急な変更に対処でき、雨などのとき、プレートの文字が流れたりする事も防げます。供花係はプレートの誤字、脱字を確認し、間違いがあれば、即プレートの書き直しの指示を花屋さんにします。代表取締役と代表取締役社長など、肩書きに間違いが多いようです。最後に供花目録と照らし合わせて、抜けがないか確認しておきます。
近年の社葬ではライバル会社からの供花の位置づけは、敬意を表してかなり上位に配置するケースが多いようです。主催者側の考え方がこのあたりで大きく表現されてきます。対処に困った場合は、関連業界の組合ブロックの中に配置する方法がよくとられています。
【主催者側が直接請求する方法】
供花の写真(先方の名札がついているもの)を一本ずつ撮っておき写真と自社発行請求書を先方へ送る。
【葬儀社から請求する方法】
この場合は注文先へ直接請求する。主催者側は仲介の労をするだけで供花の費用にはノータッチとなります。
二通りの方法がありますがbの方法が煩わしくなく多く用いられているようです。いずれにしても花屋さんは一業者に絞っておいたほうがよいでしょうまた、当日参列の折りお花の請求をしたいと申し出られる方がお見えになりますので、その場合、領収書を発行して、便宜をはかる配慮をすべきでしょう。ですから受付に領収書を用意しておく必要があるわけです。
一般的には・血縁の近い順番、・故人と関係の深い順番、・ご遺族との関係の深い順番となってます。
駐車スペースは、参列者予測人数から計算します。バス、電車等の交通の便がよい立地の会場の場合で、参列者数の30%前後の駐車スペースが必要でしょう。交通の便が悪いケースでは、60%のスペースが必要であると考えられます。必要駐車場スペースが確保できない場合は、葬儀案内状等で駐車場が少ない事を記して、「最寄の交通機関をご利用下さい。」と知らせます。また、最寄の警察に届出をしたり、近隣の方々に挨拶をしておくとよいでしょう。
ある社葬で、社員が斎場通路に100名ほどユニホームを着用して整然と配列し、遺骨と位牌が、遺族に抱かれ入場してくる場面は、胸がジーンときて感動を覚えました。社葬としての儀式性を高め、社葬開始の演出効果も上がり、セレモニー全体を引き締め、素晴らしい社葬だったと印象に残っております。また社旗等の掲揚も、社葬演出効果としてはよいでしょう。
先方の社長を予定していても、都合により本人に参列して頂けないケースもあります。役員クラスの代理人であれば、来賓席を用意するのが普通ですが、秘書の方、一般社員の方が代理で参列される場合は、来賓全体のバランスを考えて、一般扱いするケースが多いようです。しかし、今後の取引の事も考慮して、特別に来賓席を用意する場合もあります。
職場一同、友人一同と表書きがされている場合、「大変失礼でございますが、お返しについては、何組ご用意させて頂いたらよろしいのでしょうか」と受付係がお客様にお伺いし、お客様の意向に合わせて対処するとよいでしょう。
内容は段階を経て連絡するとよいでしょう。
(1)社葬決定と日時、場所、供花、香典、受諾の有無を朝礼などで通達します。社外への対応の間違いを防ぐ為、訃報連絡用紙を作って社内に配布しておくとよいでしょう。
(2)社内社葬参列者範囲を通達します。
(3)社員の参列の服装の指示と、注意事項を通達します。又、参列しない社員に対しての指示も、明確に通達しておきましょう。
(4)挨拶用語の統一、マナーの注意点をマニュアル化しておきましょう。
社員の参列の範囲(例えば課長以上など)を決め付けてしまうと問題になる場合があります。個人的にお世話になっていたときは、是非参列したいなどの要望があるので「課長以上参列、ただし是非参列したいという人は総務の○○まで連絡して参列すること。」と通達するのがよいでしょう。
☆職責で決める場合
☆勤続で決める場合
☆全員参加
☆希望者のみ
と参列の範囲の決め方は色々あります。
一般的には「○月○日○時より故○○氏の告別式を行います。係長以上のものは参列すること、ただし係長以下での希望者は○○部○○まで申請をしてから参列すること。支社は支店長、営業所は営業所長のみとする。おって参列の詳細は連絡を致します。」とする事が多いようです。
香典、供花は部署で一同で出すケースが多いようです。管理職に対しては、会社側より課長5,000円めど、係長3,000円めど、一般社員は心づけなどと連絡するとよいでしょう。そうしないと、社内でもめごとが発生したり、急に電話がなりっぱなしでゴタゴタし始めます。役職者に対しては、金額のめどを示し、一般社員に対しては、辞退するケースが多く、このようにはっきりとした会社の方針を社内に通達する事が大切でしょう。
焼香は一般会葬者がすんでからにします。待機する場所は、待合室とかテントではなく会場一番末席にて待つのがよいとされ、(一般会葬者と同じ扱い)実行委員の各係も同じ扱いとして各係で調整して焼香をするとよいでしょう。
朝礼のときに弔慰を表す黙祷を行ったり、社葬開始時間にあわせて黙祷を行う方法があります。又、当日お客様に対応する社内の社員だけ喪章をつけ、喪に服す姿勢を社外に表す方法がよく用いられます。なお、供養の場として会社のロビー等に写真、花、香などを飾った仮祭壇を用意するのもよいでしょう。
一般的には喪主だけはモーニング、それ以外の親族は略式礼服でもよいとされています。又、学生の方は制服を着用し、靴と靴下は黒をお勧めします。女子のセーラー服のリボンなどが赤形の色の場合は、できるだけ黒にかえるかはずしておくとよいでしょう。親族が女性の場合、揃えるという意味でも、貸衣装の喪服の場合が多いようです。
葬儀委員長や、副委員長はモーニング、葬儀実行委員や、各係は略式礼服で係を明示した白と黒のリボンをつけておくと、参列者側にもわかり易くよいでしょう。この頃、会場内で時々見かけるのは、色物の靴下をはいた若い人です。これは、会社の常識を疑われる事になりかねないので特に若い社員の方には細かい服装の指示をしておく必要があります。又、カッターシャツも、無地に白で統一する指示を出しておいた方が無難でしょう。
昔から、弔い事では下を向き、祝い事では上を向く、とよく言われています。上を向くとは、あやかりたい、下を向くとはあやかりたくない、という意味あいが込められています。
【女子社員が担当するケース】
(1)女子社員に貸衣装の黒のワンピースを揃えるケース。
(2) 喪章をつけたユニホームで接待するケース(ただし派手な色使いのユニホームは好ましくない。ブルー、グレーなどはよいでしょう。)
※長い髪の女性は、黒いリボンで結ぶようにしましょう。
【男子社員が担当するケース】
略礼服が好ましい。
夏は、半袖、長袖とありますが、できれば長袖で揃えるとよいでしょう。また、上着は着るか否かを統一して指示を出しましょう。上着着用の場合、駐車場係だけは、夏、上着を脱いで、冬は、黒のコートをはおることを認めてあげましょう。駐車場係は会場外、または離れている場合が多いのであまり差し障りがないと思われます。
喪主の名前で香典返しをするのがよいでしょう。その費用を会社で全額もしくは一部負担する場合があります。この場合、喪主側に所得税が発生しますので、所得税も含んで、喪主へのお金の負担をしてあげるケースが多く個人の名前が連名で入っている香典を頂いた場合は、その人数分だけ会葬お礼品をお渡しするのが通常です。
焼香する場所と、焼香で並ぶ通路には、テントを貼っておく必要があります。日照り、雨、などの為に、テントは多めに用意するとよいでしょう。又梅雨時などで雨が予想されるときは、傘なども用意しておくようにします。真夏での社葬には氷柱や冷たい麦茶などを用意し、真冬には、ストーブや使い捨てカイロなどを用意しておくとよいでしょう。こういった、お客様をおもてなしする心配りが必要です。
葬儀関係社員、役員を集め、慰労の意味も含め、お茶会、食事会などを開いて、反省会と共に、葬儀後のお礼、挨拶にはだれが行くのか記録の整理分担などをしておくと、後処理の手落ちがなくて、よいでしょう。
香典配属に対する弔慰の印として、故人の霊前にささげる物ですから、その収益は原則として、法人の益金に算入する必要はないと考えられております。そのほうが遺族にとっても、良心的対応といえるでしょう。
会計係が袋の中身と、袋に記載されている金額を照合させ、会社へ報告します。この時、間違いを防ぐため複数の人数で金額を確認するとよいでしょう。金額が合わないときは、中身の入れ忘れのケースが多く、そのときは、「失礼なんですが、袋の記載に2万円と書いて有りましたが、入れ忘れがございませんでしたでしょうか」と表立てずに迅速に相手先経理に確認するとよいでしょう。
葬儀を終えた翌日、朝礼などで参列しなかった社員にも経過報告として、お礼の言葉を述べておくとよいでしょう。また、社内報などがあれば、記事として報告するとよいでしょう。社員以外の葬儀関係方面へのお礼挨拶は、早めに総務担当と遺族が一緒にうかがうとよいでしょう。
参列者名簿、来賓者名簿、供花供物目録帳、弔辞、弔電目録、香典一覧表、社葬費用一覧などがあります。供花供物目録、弔辞文、弔電は喪家へお渡しするケースが多いようです。その他名簿は遺族関係、お客様関係、仕入先関係、故人の私的関係と区分けして、整理しておくとよいでしょう。今後の大切な対応データとなります。
故人の特殊な名義変更や、役員変更に伴う登記の申請、印鑑登録など、法的手続きを始めとし、死亡退職金や弔慰金、葬祭費、団体保険金など、会社側が行わなければいけない手続きに関しては、総務が積極的に遺族に対応してアドバイスをし、励ます心遣いをするとよいでしょう。会社の顧問弁護士や、税理士を紹介してあげるのもよいでしょう。